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今回の記事は高等工科学校卒業から3等陸曹になるまでの卒業したら通る道を紹介したいと思います。
卒業後の主な流れ
卒業→4月1日付で陸士長昇任、陸曹教育隊入校→部隊配属→基礎電子課程入校→職種学校入校→部隊へ帰隊、4月1日付で3等陸曹昇任。
以上が卒業してからのざっとした流れになります。詳しくは説明していこうと思います。
4月1日付で陸士長昇任、陸曹教育隊入校
まず職種と方面隊が決まるのは2月中旬には決まって3月からは各職種の説明などを受けます。3月19日に卒業、1週間ほどの休みをもらって陸曹教育隊の入校に備えます。(自分の時は家に帰れました。)陸曹教育隊が嫌すぎて行きたくなかったです。髪も坊主にして臨みました。
4月1日に陸士長に昇任。正式に自衛官として働きます。
陸曹教育隊とは約3ヶ月間の3等陸曹になるための教育訓練を受けるところです。正直なところ高等工科学校で習ったことがしっかりできていれば陸曹教育隊で困ることはないと思います。
陸曹教育隊自体は、陸曹候補生の試験を乗り越えた一般陸曹候補生と、生徒の場合は生徒陸曹候補生という2つに分かれます。生徒課程と言われるものになります。
陸曹教育隊自体は各方面隊に存在して、「北方」、「東北方」、「東方」、「中方」、「西方」の5つに分かれています。一番厳しいと言われていたのは「北方」が一番厳しいと言われていて自分のたちの代は「北方」が一番人気がなかったです。陸曹教育隊は方面隊ごとに厳しさの違いが結構あるみたいです。自分がいた教育隊は割と訓練とかは楽でしたが、規則や助教の人がうるさくてそれが嫌でしたね笑。
また、この陸曹教育隊の成績で今後の自衛官人生が左右されるので気を付けたほうが良いですね。(この成績で今後の昇任や配属先とかに影響でます。自分は多分そんなに成績は良くないと思います笑。)定年まで陸曹の場合は
部隊配属
長いような短いような3ヶ月の陸曹教育隊の生活が終わります。ここで一旦同期ともサヨナラになります。入校とかが被らなければここで同期との最後の教育となります。寂しいですね。
配属先は総合訓練と言われるものが終わった後に伝えられます。ここで同期と同じ駐屯地かどうかわかります。大体1人か2人は同じ駐屯地になる感じですかね。
最終日に部隊の方が迎えに来てくれます。めちゃ緊張します。初めて会う人と駐屯地に向かいます。
そしてついに部隊の人たちと顔を合わせることになります。初めてなので何をしたら良いのか全然分からない感じでしたね。この時は中隊配属ではなく大隊付という感じになり、3等陸曹になると中隊配置になる感じです。
部隊に来てからは、部隊では新隊員と呼ばれる人たちと同じ立ち位置になることが多いと思います。自分もそうでした。その子達から営内の規則や、この部隊のことを教えてくれます(必要なものなど、特に自衛隊体操に一番苦労しました。)課業中は基本的に次の職種学校入校の準備や部隊の装備品を教えてくれたり部隊での仕事の要領や特別勤務の要領などを部隊での基本的なことを教えてくれます。生徒(高等工科学校卒業のことを生徒と呼びます)の扱いは部隊によってまちまちだと思います。酷いとこは放置されて3ヶ月何もしないとかあります。基本的に自分は全員に敬語を使っていました。
外出とかは基本的な残留というものが土日になければ週末外出はokなところが多いと思います。(週末外出というのは金曜日の夜から日曜日の夜まで営内に戻らずっと外に入れることです。駐屯地から家が近い人は家に帰る人が多いと思います。)最初の頃は慣れるために残留は自分はついてなかったです。
約3ヶ月部隊で生活を送ります。この時期を生徒陸曹候補生課程中期と言います。前期は陸曹教育隊で送ります。
基礎電子課程入校
部隊配属後、すぐに基礎電子課程に入校する事になります。場所は通信学校(久里浜駐屯地)に行きます。
職種と特技によってこの基礎電子課程に行くか行かないか決まります。後方職種で整備専門の方は基本的にこの基礎電子課程に行くと思っていてください。この基礎電子課程は基本的に1ヶ月ぐらいの教育です。
因みに自分はこの基礎電子課程には入校してません。3ヶ月部隊で生活するのは正直きつかったです。早く職種学校に行きたかったぐらいです笑。同期のありがたみがここでよく分かりました。
ここからは職種と特技で入校する課程が決まります。同じ人たちで教育を受けます。ここでは高校時代そんなに仲良くなかった人たちと仲良くなれます。
基礎電子課程のことはよく分からないのですが、高等工科学校で習った専門教育と同等程度と同期からは聞きました。確か試験とかもあるみたいです。
外出も普通にできると思います。
職種学校
そして約3ヶ月の部隊生活や基礎電子課程が終わるとこの生徒課程の集大成の後期生徒陸曹候補生課程の職種学校入校が始まります。
職種学校は基本的に関東近傍で行われています。自分の職種で行く学校が決まります。
各職種学校で厳しいところ緩いところがあります。頭髪とかも結構緩いとこと厳しいところはあるみたいです。
例えば、武器科の人ならば武器学校、普通科、機甲科、野戦特科は富士学校、航空科なら航空学校みたいな感じで決まります。この武器科の中にも戦車の整備、航空科のヘリコプター整備でその機種で分けられるみたいな感じで学ぶことがさらに細分化されます。ここでしっかりと学んでおかないと部隊に帰った時に苦労することが結構あると思います(自分も結構苦労しました)。ほどほどの遊びとほどほどの勉強が大事です。学科試験や実技の試験があったり試験前は結構大変です。ここでしっかりと成績を収めないと部隊に報告がいったり外出に規制がかかったりします。
外出についても各職種学校によって外出が異なるみたいです。週末外出ができるとこがあるところとないところがあるみたいです。
ここでは約半年間みっちりと教育に臨みます。ラストの同期での教育なので色々と思い出を作ったりしましたね。
3等陸曹昇任
約半年の教育を終えて部隊へと帰ります。、ここで同期ともお別れです泣。
そして4月1日付で3等陸曹に昇任となります。
職種と特技によっては4月以降の入校もあります。
そして当日に昇任の申告を行います。無事昇任することができます。ここでしっかりとしないと第一印象が大事なのでしっかりと準備をして臨んだ方が良いかと思います、良いスタートダッシュがキレると思います。
そして4年間の教育を終えて、1自衛官として働いていきます。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます。
3等陸曹になるためには教育尽しです。ですが同期とも過ごせるのが最後なので寂しい感じがしました。
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